収入減に苦しむ家庭の味方!学生の半分が利用している「奨学金」の申し込み方や仕組みを徹底紹介します!




大学で勉強したいのに家計が苦しい学生を助ける「奨学金制度」!

現在の日本では大学に通うのはごく一般的となり、企業に就職する際も「大学卒」は当たり前のステータスとなりました。
しかしその一方で、大学は高校までとは比較にならないほどに学費がかかるため、低所得の方にとっては死活問題になっています。
勉学に励み、将来が有望視されているにも関わらず、所得が低いという理由で大学を諦めるというのは、国としても大きな損失です。
しかも今はコロナ禍で全国の家庭は収入減に苦しんでおり、なかなか学費をかけることができない家庭が多くなっています。
そこで、お金に困っている人でも大学で学べるようにと「奨学金制度」が注目を集めています。
今は特に経済が上手く循環しておらず、収入に不安のある家庭が多いため、奨学金の制度は非常にありがたい存在となっています。
今回は、どのように奨学金の手続きを行えば良いのか、奨学金を受け取るまでの流れがどうなっているのか、特に利用者の多い「日本学生支援機構」の奨学金制度について徹底解説していきたいと思います!

奨学金の申し込みはなんと高校在学中からスタートします!

奨学金を利用する場合、大学への入学を想定することになりますが、
「入る大学が決まったら奨学金のことを考えよう!」
と少し先延ばして考えている方が非常に多いです。
しかし、実は奨学金の申し込みがスタートするのは「高校3年生の5月から7月」となっています。
人によってはまだどこの大学に行こうか悩んでいる時期になるのですが、早く奨学金を利用したいと思っているのであれば、このタイミングで申し込みを行う必要があるのです。
高校を通じて申し込みを行うことになるため、、学校や先生からのアナウンスは聞き逃さないようにしないといけませんね。
ちなみに最短の申し込み時期となる「高校3年生の5月から7月」に申し込んだ場合は、奨学金の貸与が始まるのは大学入学後の4月から6月頃となります。
残念なことに、奨学金を使って入学金を支払おうとしても間に合いませんので、特に私立への入学を考えている方は、早いうちから入学金を積み立てたり、教育ローンを組むなどして対策を練っておく必要があります。

奨学金には2つのタイプが存在します!

「日本学生支援機構」の奨学金には、第一種と第二種の2種類があります。
第一種と第二種は借りられる金額が異なるなどの違いがありますが、一番大きな違いは「無利子か有利子か」です。
第一種は利子がないのに対し、第二種には利子がつきます。
利子がつくといっても、およそ0.3%程度となっていますので、いつまで経っても返せない…というものではありません。
とはいえ、利子がつかない第一種の方がありがたいわけですが、第一種は学生の成績が優秀であり、かつ家庭の経済環境がとても苦しくないと審査はなかなか通りません。
申し込みの際は、第一種、第二種両方への申し込みが可能となっていますので、両方申し込んでおくことをおススメします!

もし大学在学中に奨学金が必要になったらどうしたら良いの?

先ほど奨学金の申し込みは高校3年生の時に行う必要があると説明しましたが、大学在学中に家庭の都合などによりどうしても奨学金が必要となるケースが出てくる可能性があります。
そのため、大学在学中であっても奨学金を申し込むことができるようになっています!
ただし、申し込みが行えるのは4月のみとなっており、大学を通じて申し込みを行うこととなります。
第一種、第二種の枠組みは変わりませんが、在学中にしっかりと勉強し、優秀な成績を修めておかなければ審査が通らない恐れがあります。
あくまで奨学金とは「勉学に励む学生を応援するためのもの」であるので、勉学を疎かにするようなことがないようにしたいですね。

コロナ禍で家計が急変してしまった人に対する奨学金はあるの?

コロナ禍により急激に収入が減少してしまい、大学生活を送ることが困難になってしまった家庭も多いかと思います。
奨学金を利用したくても、在学中においては奨学金の受付は4月しかありませんので、「日本学生支援機構」では以下の2つを支援策として対応を行っています。
①給付奨学金
②緊急・応急採用奨学金
それぞれについて、ご説明していきます!
『①給付奨学金』
給付奨学金は、すでに大学などに在学している人を対象としており、今回のコロナ禍のように予測できない事由により家計が急変してしまい、一刻も早く支援が必要な人のために用意された奨学金です。
支給される金額は環境によって左右されるため一概にいくらとは言えないものの、給付奨学金の支給対象になると、授業料なども減免されるため、大学中退を心配することなく勉学に励むことができるようになりますよ!
『②緊急・応急採用奨学金』
こちらは従来の奨学金と変わりありませんが、コロナ禍により緊急に奨学金を借りる必要が出てきた場合は、特別に申し込みを受け入れてくれます。
なお、緊急採用が第一種、応急採用が第二種のことを指しています。
通常であれば、緊急・応急採用奨学金は失職や破産、事故や病気、死亡、火災や風水害などの災害が主な要因によって発生しますが、コロナ禍は災害としてみなされているようです。

学ぶための機会を守ってくれる奨学金!正しく活用していこう!

今回は、奨学金制度の申し込み方法や仕組みについてご紹介しました。
奨学金を借りて大学生活を行っている人は、じつに2人に1人と言われ、ほとんどの学生が奨学金を活用しています。
学生にとっては非常に馴染み深い奨学金ですが、卒業してから7ヶ月後には返済が開始されますので、必要以上に借りてしまうと後が大変になってしまいます。
あくまで奨学金は借りているお金ですので、そのことをしっかりと考えた上で奨学金を活用するようにして頂ければと思います!

ではでは。